恋の魔法と甘い罠




「相性良かっただろ?」


「え」


「だから、身体の相性だよ。すっげー良かったと思わねぇ?」


「……」



腕枕されながら和泉さんの胸に寄り添っているとそう言われたけれど、すぐに言葉は出てこなくて。


けれど、さっきまでの自分を思い出してみる。


正直あんなに身体が熱くなったのも、身体の奥底から何かが沸き上がってくるのを感じたのも、震えるほどに身体中が痺れたのも、昇りつめたときに真っ白になったのも初めてで。


あーいう今までに感じたことのないものを体感したことが『身体の相性』というものなら、確実に良かったんだと思う。


けれど、それをここで言うのもなんだか恥ずかしくて、逃げるように目の前の胸に顔を埋める。
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