恋の魔法と甘い罠
「晴希は、大学の時からの親友なんだ」


「そうなんですか?」



親友……そう言われれば、あれだけ仲がいいのも頷ける。


だけど――


昨日みんなが噂していたこと……


和泉さんが紗羽さんのことを好きってこと……


あれはほんとにただの噂なのかな。


でも、和泉さんの紗羽さんを見る瞳はほんとにやさしいものだった。



「玲夢ちゃん?」


「えっ」


「ここに皺が寄ってる」



そう言って、紗羽さんは人差し指であたしの眉間を、ぐっ、とおさえた。


紗羽さんの言葉と昨日の二人の様子が、どこか矛盾しているように感じているからか、無意識に眉を寄せていたらしい。
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