恋の魔法と甘い罠
一緒に食事……


ほんとなら断りたい場面。


だけどこのまま家に帰って、来るはずだった慎也さんが来ない部屋で一人きり……なんて、失恋の傷が癒えていないあたしには耐えられるものではなくて。


だから、気が付けば



「はい」



という返事を返していた。



そのまま和泉さんのあとをついていって辿り着いた場所は、小さな路地を入ったところにある居酒屋で。



「こんなところにこんなお店があったんだ……」



会社のすぐ近くなのに全く知らなくて。


思わず目を見開きながら呟くようにこんな言葉を口にしていた。
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