Love...Twins
「さっきはありがと」

二人でいることなんてしょっちゅうなのに、今はなんか恥ずかしくて声が小さくなった。

「べつに。店が混んでたから美羽の手でも借りたかっただけ」
「何それw、、、でも何で俺の女なんて言ったの?」

あたしはさっきから気になっていたことを口にだした。

「俺の女って言った方が早いじゃん。双子の兄だって言っても「だから?」ってなるのが落ちだろ」
「そういうことか、、、」

なんでだかわかんないけど、何故か残念な気持ちになった。
、、、なにこれ。

「なにしょげてんの?」
「え?あ、いや、別にしょげてないし、、、」
「ま、別にいいけど」

胸の奥が、キュンと痛むような感覚。


人を好きになった気持ちとそっくりだ。


「いや、ないないない!」

あたしは思わず声にだしてしまった。

「何がだよ笑」
「、、、なんでもないよ」

これは恋なんかじゃない。
勇羽は家族だよ?

家族愛だよ。
、、、そう家族愛。


雲がすごい早さで流れていた。
< 16 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop