Love...Twins
流石にあたしが避けてることに気づいた勇羽は、あたしの部屋にやってきた。

「ちょっと、勝手に入ってこないで。」
「俺なんかしたの?」

率直にいきなり話を始める勇羽にあたしは戸惑う。
今日始めて勇羽の顔をまともに見た。

「してないよ。勇羽は何も悪くない。だけど、これからは行き帰り別で行こう。2人でいる時間とかもなるべく短くしよ。この年になってまで、ずっと2人で行動することないんじゃない?」

本当はこれからもずっと勇羽の後ろで行き帰りしたい。
2人でいたい。
2人で行動したい。

でも、あたしは亜優ちゃんを応援して勇羽を忘れる為に、こう言うしかないの。

「ふーん。彼氏でもできたのか?」
「違うけど、、、」
「意味わかんねー。別にいいけど。好んで2人でいたわけじゃねーし。」

勇羽はそう言うと、あたしの部屋から出て行った。

これでいいの、、、、



その日から、2人で行き帰りしたり、2人で行動したりすることはなくなった。
これが普通だ。
あたし達が今まで普通じゃなかっただけだよ。

そのかわり、よく見かけるようになった亜優ちゃんと勇羽が2人でいる姿。

これで、こんな辛い想いともバイバイできそうです、、、。
< 28 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop