Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
翌日、そろそろ昼食に向かおうとデスクの上の書類を
片付けていた真実の携帯が振動した。
「新着メールのお知らせ」という短いテロップが
携帯表面の小窓に表示された。
均からのメールだった。

社食の片隅に座っていた夫の姿を見付け、
キノコのパスタとサラダ、パンを載せていたトレイを
持つ真実は均の目の前の席に座った。

「偶には一緒にお昼を食べないか?」

均からのメールを見て、真実は昨夜の事を均なりに
気にしているのだろうかと真実は思った。
直ぐに返事を返し、
「うん、12時半くらいには社食に行けると思うから」
「分かった。待っているよ」
返信メールの通り、均は待っていたのだった。

均とは部門こそ違えど、会社も同じだったが
こうして一緒に昼食を食べるというのは
新入社員の頃を別として、そうそう頻繁にあるものではなかった。
< 81 / 146 >

この作品をシェア

pagetop