Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
しかし、直に触れずにその脇をなぞるだけの指先はもどかしさを
増長させるばかりで、腰の疼きが加速する。

幾らチャイムを押しても開かれない玄関のドアの前で
迷う真実の右手がドアノブに伸ばされる。
中指と親指で周囲から転がすだけだった左胸の乳首を
真実は中指で大きく弾いた。

「ッあ―――…っっ!!」

充血した其処はもう既に十二分に敏感になっており、
加えられた大きな衝撃に真実は両脚を激しく閉じた。
その隙間に挟み込まれていた左手の指先は否が応にも、
真実の最も深く暗い闇の淵に触れてしまった。

その時――――真実は必死に声を押し殺すのが精一杯だった。
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