Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
田中は一瞬目を瞬かせた後に
いかにも恥ずかしそうに掌を手前に突き出して
「いっ、い、いえ、とてもこんな話は聞かせられませんっっ」
その声はいつもの田中の声であり、
しかも、帰宅ラッシュ時間帯の往来の真っ只中だった。

例によって、通行人が何だ何だと三人に不審な眼差しを向ける。
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