Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
「お待たせしましたー!」
個室の引き戸を引いて現れた従業員の若い男性が
酒とツマミを運んで来た。

普段なら直ぐに明るい声で「乾~杯っ!」と、
グラスがぶつかり合う音が響くものだが、
真実も早川も切り出し方を考えあぐねていた。

そんな二人を他所に、田中は突然グラスを奪い取るように握り、
「頂きますっ!」
グラスの底を天井に向けて一気にビールを喉に流し込む。
真実も早川も顎が外れ、彼女の一気飲みに呆然とした。
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