【完】短編集~幼馴染み~
俺たちはしばらく、抱き合いながら涙を流し続けていた。
やっと落ち着いた、俺と未来。

「いつ、行くんだ…?」
「……明後日」
「…早い、な」
「ん」
「明日…デート、しようか」
「え?」
「な?」
「うん。楽しみに、してる」


明日、思い出として、デートする。



これが、“最後”のデートになるなんて。


思わなかったんだ。



――――未来。






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