【完】短編集~幼馴染み~
「実はさ、昨日カレー作りすぎちゃってさ~。よかったら、御馳走するよ♪」
「あ~、マジ?いつも悪いな」
「な~に言ってんの!作りすぎただけだから♪」
「…サンキュ。じゃぁ、お邪魔するわ」

にっこり笑ったほのかは、すげぇ綺麗だった。

ほのかは何かと俺にご飯をくれる。
きっと、俺があまり料理できないことを知ってるから。
だけど、優しいほのかは作りすぎたから、とかいろんな理由でくれたりする。

ほのかの料理は、すげぇ上手くてスキ。
一生食っていきたい(笑)
あれ、これってプロポーズみたい?

いや、本人に言ってないから、セーフ。

「…ない1人で百面相してんの?」

「なんでもねぇよ」

「そ?」

あ~あ、実は俺、誰とも付き合ったことねぇんだよな。
ずっと、ほのかが好きだから。
たぶん、ほのかが付き合ってくれなきゃ、俺ずっと1人身。

頼むから、ほのか。

俺を好きになってくれよ。

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