【完】短編集~幼馴染み~
頑張ってポケットからケータイを出し、通話ボタンを押す。

【ほのか?】
微かに聞こえた太一の声。
「た…いち!」
【っ!ほのか、どうした!?」
「たすけ「なに電話してんだよ」
そう言って、柳瀬さんはケータイを切り、電源を落とした。
「ぁ…」
「なにしてんの?」
そう言って、バシッとまた頬を叩く。
「なに男と電話してんだよ!」
「キャッ」
肩を壁に押し付けられ、首筋に吸いつくようにキスをする。

「ゃ…っ…」

―――気持ち悪い。


誰か、助けて…

「誰か…っ…」


怖い、怖いよ。

柳瀬さんはいろんなとこを触り、キスし、舐めまわす。


「ほのか…」

あたし、この人に…


何をしたって、いうの…。


「いやぁぁぁぁあああ」


あたし…どうなるのっ…
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