【完】短編集~幼馴染み~

近づくんじゃねぇぞ

side太一


いつもの時間になっても、ほのかからの連絡がこない。
「なにかあったのか…?」
心配になった俺は、ほのかに電話した。

「ほのか?」
【た…いち!】

あきらかにおかしい、ほのかの声。

「っ!ほのか、どうした!?」
【たすけ「なに電話してんだよ】

――ブチッ、ツー、ツー。

「っ、」

ほのかに、なにかあった…?

助けて、と言おうとしたら…

男の声がした。
聞き覚えのある、声が。

「っ、柳瀬…?」

ほのか…!

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