【完】短編集~幼馴染み~
「今、なんで知ってんのかって思ってる?」
「え、う、うん」
「そりゃ、分るだろ。一応歳違うけど、俺らも幼馴染みみたいなもんだろ?
美月みてたら、なんとなくわかるよ。
宏也のこと、すげぇ想ってるってこと」

は、恥ずかしい…っ///

「美月の悩みの種は、宏也?」
「…まぁ、そうだね。あたしは、実は宏也に3度も振られてんの!」
「…無理に笑わなくていいよ」
「…アハッ。どれだけ想っても…、好きでも…報われないなぁって。
どれだけ頑張っても、やっぱり宏也にとってあたしは幼馴染みにすぎないなって。
学校でもクラス違うから、あんまり話せないし…」

あ~、ネガティブ、ダメだなぁ。

「ごめん!気にしないで?話せたら楽になった!聞いてくれてありがとう」

ブランコからピョンッと飛んで、翼くんに笑ってみせた。

翼くんも同じようにブランコからピョンッと飛び…

「協力、してやろっか」

そう、

あたしを見て言った。


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