【完】短編集~幼馴染み~
目を開けると、息を切らしている、史くん。
「ふ、みくん……」
「テメェ、ソイツに触んな!」
「王子様のおでましだね…やれ」
男たちはいっせいに史くんに襲いかかった。
「史くん!!!」
でも、史くんはすごく強くて、男たちを倒していく。
けど、大人数には敵わなくて…。
2人が史くんを抑え、もう1人が史くんを殴っている。
やめて、やめて――……!
「史くん、史くんっ!!」
「うっせぇよ!」
そう言って男があたしを殴った。
「――っ」
「ッ!そいつに手ぇ出すんじゃねぇよ!!」
「あ゛?彼氏でもないくせに、何気取りだよ」
「彼氏じゃねぇよ?けど、そいつは…眞流は俺にとって、かけがえのない存在だ!!テメェらなんかが触れていいヤツじゃねぇんだよ!!」
「史くん……」
あたしの瞳から、涙が一筋流れた。
「史くん、頑張ってっ!!」
史くんは頬笑み、
「任せろ。お前は待ってろ」
そう言った。

…待ってるよ。
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