【完】短編集~幼馴染み~
てか、さっきから健太はなに言ってんのよ?
「無自覚、鈍感は相変わらずってことか…」
「…バカにしてんの?」
健太はあたしの言葉なんて無視して、フッと笑い手をあたしの頬に当てる。
「じゃぁ、分らせてやっから。覚悟しといて」
「なっ!?/////」
意味がわからないけど、やけにドキドキする言葉にあたしの顔はゆでダコ。
「フハッ、帰ろうぜ、葵」
「う、ん」
あ、うんって言っちゃったよ~~!!
ま、いっか…。
「そういえば、健太は今どこに住んでんの?」
「は?お前気付かなかったのかよ」
何が…??
「俺、前と家かわんねぇよ?つまり、お前の家の隣。普通トラックとかあったから気付くだろ」
「えぇ!!??」
もしかして、出かけてたときにでもトラック来てたのかな?
「つーことだ。部屋も前とかわんねえから」
「てことは、あたしの部屋と向かい合わせ?」
「そ!着替えのときはちゃんとカーテンしろよな」
「なっ//当たり前じゃない!!」
「だって、お前無防備だもん」
そう言ってズイッと顔を近づけてきた。
「ちょ、…ちか//」
「お前、俺の前以外でその顔禁止」
「は???」
「とにかくダメ!ほら、家ついた。じゃぁな」
「…バイバイ?」
フッと笑った健太に……

やっぱり、ドキッとしちゃうんだ。


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