セックス·フレンド【完結】
「どうぞ、おかけください」


竹内ミキに促され、あたしは椅子に腰をかけた。

「いつ頃から、どんな風に調子が悪くなりましたか?」


「ええっと。具体的には思い出せないけれど、突然画面が落ちたりするの。電源を入れれば元通りになるんだけど…。あとは電池のなくなるのも早いような…」


あたしの嘘の申告に、竹内ミキは真面目な顔をして頷いている。


「水に落としたりはしませんでしたか?」


「いいえ」


「では、地面や床に落として強い衝撃を与えたことは?」


「それは…あるかもしれません」


あたしが答えると、竹内ミキは、


「それではお調べいたしますので携帯をお借りしてもよろしいでしょうか?」


と訊ねた。


あたしは、握りしめて汗ばんだ携帯電話を、竹内ミキに渡した。
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