セックス·フレンド【完結】
車が、ものすごいスピードで夜の街を駆け抜けていく。


もともと、若者らしく、やんちゃな運転をする人ではあったが、今夜の西村君の運転は、そんなもんじゃなかった。



前を走る車を抜き、信号を無視し、ブレーキも踏まずにカーブを曲がる。


死ぬかもしれないと思った。


でも、不思議と怖くはなかった。


このまま死んだら楽になれるかもしれない。この苦しみから解放されるかもしれない。


そうゆう身勝手な思いが、あたしを、死の恐怖から遠ざけていた。


心は、とっくに死にかけていた。
< 112 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop