セックス·フレンド【完結】
ことがすみ、西村君が眠ると、あたしはそっとベッドを抜け出して携帯を開いた。


もしかしたら、隆也から言い訳めいたメールが送られてきているかもしれないと期待した。



わざとらしい言い訳でもいいから、あたしを宥めてほしかった。


気づかう素振りを見せて欲しかった。


でも、期待むなしく、着信も、メールも届いていなかった。


西村君の健やかな寝息が静かな部屋の中にこだましている。


今頃、隆也は竹内ミキを抱いているのかもしれない。


竹内ミキは、どんな顔で隆也に抱かれるのだろう?


どんな甘い声を出すのだろう?


そんな彼女に、隆也は言うのだろうか?


もう一生、俺以外の男に裸を見せないでくれ。お前は俺のものだ、と。



かつて、あたしにそうしたように。
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