セックス·フレンド【完結】
学生でアルバイトの彼には、ずいぶん無理をした値段の領収書に、あたしの胸がいっぱいになる。


嬉しいというより、苦しかった。


そっと西村君に近づき、あたしは、彼の頬を撫でる。


「…みぃたん」


西村君は、夢の中でもあたしの名前を呼んでくれた。



隆也があたしについた悲しい嘘と、西村君のついた優しい嘘。



どちらも、あたしの胸を激しく揺さぶり、困惑させた。
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