セックス·フレンド【完結】
「うん。クレームの中には、悪質なものが混じってて、竹内さんに夫を誘惑されて家庭が崩壊寸前だとか、接客した男のお客さんに電話をかけてよこしたとか、そんな有り得ないものまであって、それで、ちょっと問題になってるの。勿論、竹内さんを知る周りのみんなは彼女を庇ってあげているんだけど、本社にまで同じ内容の手紙が送られてるみたいで」


「そうなの…」


「誰かに恨まれてるんじゃないかって、さすがの竹内さんも落ち込んじゃってね」


「大変ね。犯人の目星はつかないの?」


「それは難しいわよ。でも、最近じゃ内部の人間の仕業じゃないかって噂もあるの。わかるでしょう?女の多い職場って、そうゆうことが多いの。だからこそ、竹内さん怯えちゃって」


「灯台もとくらしってことわざもあるしね」


内部の犯行、ね。


あたしは、はつらつとした竹内ミキの、シュンとした姿を想像し、少し同情した。
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