セックス·フレンド【完結】
「みぃたん、ずるいよ。」


「わかってる。ごめん」

「さよならするくらいなら、どうして今日寝たの?」


「ごめん」


「なんで、みぃたんが泣くの?」


「ごめん」


「いっそ、黙っていなくなってくれたほうが良かったよ」


「…ごめんなさい」


何を言われても、謝る他なかった。


いっそ、もっと責め立ててくれれば気が楽になるのに。


頬を包んでくれる暖かな手で、殴ってくれたらいいのにとさえ思う。


そう考えてしまうあたしは、なんて自分勝手なのだろう。
< 186 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop