セックス·フレンド【完結】
ラーメン屋を出る頃には、10時を過ぎていた。


そうなると、あたしはだんだんそわそわし始める。


明日は、奇跡的に、あたしも隆也も休みだ。


着の身着のままではあるけれど、お泊まりセットはカバンに忍ばせていた。


「今日は泊まり大丈夫?」


「うん。そのつもりで用意してあった」


あたしは、カバンから歯磨きセットを覗かせた。


今日こそは…。


祈るような気持ちで隆也がウィンカーを出す方向を見守る。


隆也は微笑むと、すっかり行き着けとなったラブホテルへと車を走らせた。


あたしの願いは、今日も届かなかった。
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