セックス·フレンド【完結】
そんなあたしたちの関係が変わったのは、高校三年生の三学期になってからだ。


体育大学への特待生として進路を早々と決めた隆也と、同じく女子大の英文科に推薦合格したあたしは、久しぶりに同じ電車に乗り合わせた。


クラスが違い、帰宅時間もばらばらになったあたしたちは、


「久しぶり」


「元気だった?」


と自分たちの近況を報告しあった。


降りる駅が近づいた時、彼はおもむろに制服のポケットから携帯を取り出し、連絡先を訊ねてきた。


あたしたちは、通学電車の中でお喋りするだけの関係で、これまで一度も遊んだことはなかったし、互いの連絡先も知らなかった。


「大学生になっても遊ぼうよ。せっかく仲良くなったわけだし」


隆也の言葉を、あたしは、素直に嬉しく思った。

彼に対して特別な感情を抱いたことはなかったけれど、あたしを【友達】だと認識していてくれたことが単純に嬉しかったのだ。
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