セックス·フレンド【完結】
「そうね、じゃあこれは明日のお昼にとっとく」


サンドイッチの入った袋をかかげたあたしを、西村はじろりと眺めた。


「いや、今夜食べて。みぃたん、痩せたね」


みぃたんと呼ばれて、また胸がざわつく。


美容室で働き始めてから、あたしの体重は三キロ落ちた。さらに、近頃はもう五キロ。


隆也との今後を悲観しては、食べられず、眠られない日々が続いている。

西村君は、そんなあたしの変化に気づいたのだ。

それだけで胸が熱くなる。


隆也は、久しぶりに抱いたあたしの体が一回り小さくなっていようが、そこに触れようとはしない。


日に日に弱っていくあたしから、目をそらそうとしているようにさえ思う。


それが、隆也の答えなのだろうか?
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