セックス·フレンド【完結】
隆也とメールするようになって一週間ばかりが過ぎた日の夜、これまで一度もかかってきたことのない電話が鳴った。


驚いて電話にでると、


「あのさ、びっくりしないでくれる?」


と隆也は前置きし、長い沈黙のあと、


「俺、美杉が好きなんだよね」


と、大きな体には似つかわしくない、弱々しい声で言った。


あまりに突然の告白だった。


「良かったら付き合って欲しいんだ。でも、だめなら忘れて、今まで通り友達でいよう」


そう言われたあたしは、他に選択肢などないような気がした。


振った相手と振られた相手が、すべてをなかったことにして、きっぱりとした友人関係に戻れるはずかないことを、あたしは、これまでの経験から学んでいた。
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