セックス·フレンド【完結】
「急に悪かったな。迷惑かけたよ」


一息つくと、隆也は改めてお礼を言った。


術後とは思えないほど顔色もよく、ひとまず安心だ。


あたしはパイプいすに腰掛け、


「いいの。どうせ暇だったし」


と答えた。


エタノールの香りと白に統一されたいつもと違う空間。


パジャマ姿の隆也。


なんだかそわそわした。


隆也の部屋は4人部屋だったが、若いのは隆也だけだ。


だからだろうか?


もともと健康的な彼がいやに浮いていた。


「何がおかしいの?」


思わず、クスリと笑ってしまったあたしに隆也が聞いた。


「ううん。まさか、盲腸だなんて…」


こらえきれず吹き出すと、


「笑ったな!死ぬほど苦しかったんだからな」


と隆也がお腹を抑えた。


「ごめん。でも、あまりに病人らしさに欠けていて、ここにいるのが不自然な気がしたから、つい」


なおもくつくつと笑うあたしに、隆也は、しぃーっと指をたてた。
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