セックス·フレンド【完結】
返事がなかった。


隆也は、わずかに困惑を浮かべたあと、考えこむようにうつむいてしまった。


聞いてしまったことを後悔した。


あたしは、どこまででしゃばってもいいのだろう?


どこまでなら、彼のためにしてあげられるのだろう?


ぎゅっと唇を噛み、しわくちゃになったTシャツを折り畳んでいると、


「美杉に、そこまでしてもらっていいのかなぁ」

と、ぼそりと隆也が言った。


「俺、美杉に甘えてばかりだね」


力なく笑う隆也を見ていたら、切なさが込み上げた。


真っ直ぐに見つめられると、胸が熱くなる。


「そんな…」


そんなことない


そう言って笑いたかったけれど、先に涙が溢れてしまった。


もうごまかすことなんか、できない。
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