桜琳学園(仮)
「はぁ、バカじゃない?
私がレイを1人で帰すわけないでしょう…
ましてや、
飢えに餓えまくった
あんたらに送らす訳がないことに気づきなよ…」
呆れたようにため息をつきながら
声を上げたのは勿論
綾那で…
携帯片手に腰に手を当てている
「綾那、いいよ…1人で帰れるし、
綾那もしばらくはみんなと会えないんだから
もっと遊んでいきなよ」
私の都合に合わさせるなんてそんなこと出来っこない
「何を言ってるの?
レイがいない場所に何の用があるのよ
だいたいもう車呼んじゃったしね、」
口角を上げて笑う綾那にドキッとしていると
後ろで小さく車の止まる音と
バタンとドアの閉まる音が聞こえた