お嬢様の恋愛事情



何となく竜貴の事を直視できなかった。



目が合ったら怖いもん。
それに逸らされたら立ち直れない気がする。




「破局って・・・嫌だよ。」



机に頬をあて窓の外を見る。
空は雲1つなく綺麗な青に染まっている。



私の心とは大違い。
私の心は空と同じ青でも、暗い暗い青。



「大丈夫だよ春陽。元気だしな。」



こんな時に麻美の励ましの言葉が、ほんの少しの元気をくれる。



「うん。でもね、悲しいよ・・・」


本音を言えばコレ。


悲しすぎて涙が出そうなんだ。でも泣かない。こんな事で泣いたら弱い人間だ。



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