記憶の向こう側




何だかホッとしたような


少し悲しいような…




私は大きくため息をついた。




またソファに戻りながら、携帯の向こうの相手と話す敬太。




心なしかその声は、嬉しそうに聞こえた。




「麻優の思う通りにやればいいよ。絶対大丈夫。…うん。じゃあな。また明日。」






「麻優」…。




楢川さんのこと、だよね?




そう呼んでるんだ…。





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