記憶の向こう側
私は、持っていたパンを一気に口に放り込み、カフェオレで流した。
そして強引に絵里奈の腕を引っ張った。
「もう食べ終わったし、行こう?絵里奈。」
「あ、うん。そうそう、次の英Ⅱ、当てられるんだった!やらなきゃ。」
絵里奈は少し驚いたみたいだったけど、急いで片付けて、二人でその場を後にした。
桜もかなり散って、葉桜になり始めた。
屋上の敬太と彼女を、さわやかな風が包む。
神様…。
あなたも、この幸せそうなカップルに味方するの…?