記憶の向こう側



彼はポリ袋から散らばった氷を軽く片付けて、畳に付いた水分を拭いた。




そして、手早く救急箱を持ってきて消毒液を用意した。




「ちょっと我慢して。」




そう言って彼は、私の膝に消毒液を塗った。





「…っ!!」





恐怖に怯えてて、すっかり忘れてた…。




自分が怪我をしていたことすら。





< 52 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop