いただきます。


ガクガク震える体で猫に近づくと"フゥーフゥー"と威嚇してくる。


震えも涙も止まらない私はそれにビビってる暇もなくて・・・

『ごめっんなさい。猫さんッごめっんなさい。』


力が無くなってきてる猫に手を伸ばしやっとの思いで、小さな体を抱き上げる。


どのくらいここで鳴き続けたのか?とききたくなる程冷たい。

子猫を胸の前に抱き上げ、ガクガク震える体を無理に動かし走り出した。



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