squall
「なんか。変な感じ…」
「変?」
「こうして隣にいるのも、話してるのも」
「あぁ…」


ミルクティーをもうひと口飲んで。


「私のこと。覚えてないって言っ…書いてたから」


落ち着いたせいなのか。


「!」


あの頃とは違って。
私も“大人”になったからなのか…。

割とすんなり、言葉が出てきて。
そんな私に。


「……………」


気まずそうな顔で、佐野は苦笑いを見せる。

あの頃は。
決して見ることがなかった表情(カオ)…。

当たり前だけど、スーツも着なれてるし、それが似合ってもいて。

10年。

10年、ほんとに経ってるんだなぁって。

当たり前、なんだけど…。

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