squall
せっかく会えた今。
言わなきゃ、この先ずっと。
言えないんじゃないか…思って。


「佐野には、中学の時、ただ私が一方的に片想いしてただけで、何もなかったし。引きずってるつもりもなかった。でも。夢を見てたってことは、きっと違ってたんだよね…」


うまく話せなくてもいい。

とにかく、伝えたかった。


「惣一と会えなくなって。結婚をやめるのも、別れるのも怖くてイヤだったけど。佐野への気持ちが、自分でわからなかった。こんなに惣一が大事なのに。確かに佐野は私の中にいたから…。惣一と一緒にいたいけど。別れたくないけど。そんな、自分でもよくわからない状態で。それは出来ないってわかってた。これ以上、惣一を苦しめられないって…」

< 279 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop