squall
惣一は、時折ハッとした表情を浮かべながらも。

話してる私を、まっすぐみつめてくれていた。


「でも。やっぱり、式のキャンセルはしてほしくなくて。まだ、キャンセルしてませんように…って。どこかで祈ってた。ずるいよね…。けど。もう、自分でもどうしてもわからなくて…。ハッキリさせるには、佐野に会うしかないのかなって…」


そこで。


―ドキッ…


惣一の表情が、明らかに変わった。


―ドキン、ドキン…


ここで、もうやめるべきなのか。

私はただ、惣一に、苦痛を与えてるのかもしれない…思ったけど。


―ギュッ…


私は1度、目を閉じると。


“大丈夫…―”


言い聞かせて。
話を続けた。

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