squall
そう。

そうって。



―いま、言った…?



―ドクン、ドクン…


鼓動の音だけが、私を支配して。
全身が、ふわふわした感覚に襲われていた。


不安…?


とも、違う。


動揺。


きっと、それなんだろう。


今ここに、佐野がいるわけじゃない。

佐野が、来るわけでもない。

佐野サンを紹介されたのは私じゃないし、私が佐野と、接点を持つわけでもない。


でも…。


“―――――――”


佐野のことは終わらせた。
終わったはずなのに。


どうして、なんだろう…?


気持ちが、ざわついていた。


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