この窓を飛び越えて…
その声に…またビクリと肩の震えを覚えた。
―――なんで、こんなにも似ているのでしょうか?―――
片隅で浮かぶ疑問。
それとは別にもう一つ、わたしは頭に浮かべていた。
イチに、ショウ。
…一に、翔……。
これで、一翔と書くんですね…。
カタカナではなく、漢字になって心の中を羽ばたく。
一生忘れることはないであろう、…名前。
それを表して残すように
机に指で、一画一画…丁寧に書いてみる。
線になって残るわけではないから綺麗にかけたのかはわからない。
それでも、
輝いて見えたその見えない名前。
だけどそれは、
口にすることは叶わないであろう名前。
自分を嘲笑うように、わたしはそっと笑みを作った。
「よし、宜しくな一翔っ!」
「あぁ…」
隣と前では着々と話が盛り上がっている……ようにも思えた。
ふと千恭ちゃんを見ると、少しお怒りぎみで原田くんの興奮を冷ましている。
仲睦まじい光景が目に焼き付いた。
―――あ、またです―――