この窓を飛び越えて…



「む…むむむ無理ですっ!!」


焦りから、視界がグルグルしだす。


「ダメだよ、もう決定したもーん」


千恭ちゃんは楽しみながらペン回しをする。


「でも、あのわたしは…っ」

「啓助が教えてくれたんだよ、莉桜は頭の回転が早いから適任だって。それに話を聞いてない莉桜が悪いの」


にやりと笑うその笑みは、いつか見たひまわりの面影なんてまったくなかった。

「話聞いてたら嫌だって言えたのに」と言う言葉に何も返せない。

これは自業自得。当然の報い。



「とにかく決定は決定。大丈夫だよ、最高責任者なわけじゃないし」

「何かあれば、俺がフォローするしな」


爽やかな雰囲気で話は完結してしまった。

決して領承したわけではないが、自業自得だし…何より反論の隙をあけてはくれない。

さっさと次の話に移った。


「それで、さっきの質問に戻るけどさ、莉桜は何かやりたいのある?」

「わたしは…」


そう言ってから口を紡ぐ。

何がやりたいか―――今まで実は考えてなかったりした。



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