Cutie Blonde*頬に白ホイップ*
「…もう、帰ります。」

「火傷、そんなに痛いのか?」

「えっと…傷にならないように家に帰ってちゃんと処置します。」

「…そうだな、それがいい。」

「お疲れ様でした。」

「ああ。」


倉持さんと短い会話を交わして、私はそのまま裏口から外に出た。
朝比奈さんの方は振り返らなかった。


…振り返らなかったんじゃない。
〝振り返れなかった〟





「…っ…。」


外の冷たい空気が私の頬を刺す。
それと同時に胸までチクチクと痛む。


―――こんな痛みを、私は知らない。


火傷をしたことよりも何よりも、綺麗な女性とお似合いな朝比奈さんだけが何度も何度も蘇って、苦しくなる。
…こんなこと、分かってたのに。


「手、すごく綺麗…だったなぁ…。」


手も顔も表情も全て、私とは違う。
すごくキラキラして、輝いていた。


私は右手で左手を包み込み、きゅっと握った。
それでもモヤモヤは消えてくれなかった。

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