砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
ニコリと笑う顔
――――… 本心からの
好きな奴に、他の男を褒められたのに
あいつの場合は、なんだか 嬉しい
顔が少し、にやけてしまって
慌てて顔を擦った
「 ――… えっと だからさ
お前もそんなに気にせず
あの子達と、付き合って行けよ
イヤな時はイヤ って
ちゃんと言えるのが友… 」
俺の方を向こうと ―――
女の子座りをしていた アズの足が
くるりと前に回り、ヒザを立てた
―――― シャラリと足首に光ったのは
シンプルな細工の プラチナの鎖