秘書室の言えなかった言葉
次の日の朝――…
昨日の佐伯さんの言葉、知里の寝言が気になって仕方がない俺は、その事を考えないように、リビングで仕事をしていた。
ガチャ――
寝室のドアが開いた音がした後、
「おはよー」
少し辛そうな知里の声が。
俺は振り返り
「おはよう」
と、返事をする。
だけど、知里の顔を見た瞬間。
昨日の言葉を思い出し、パッとそらしてしまう。
もし、知里が今でも佐伯さんの事が好きならば……
でも、俺は知里を手放したくない。
だけど……
俺の頭の中でぐるぐると回る。
その考えが頭から離れず、知里にどう接したらいいのかわからなくなっていた。
俺の側で何かを探している音が聞こえたかと思うと
「英治、水貰うね?」
「ん?あぁ。……、しんどいのか?」
俺は知里が手に薬を持っている事に気付く。
さっきも、少し辛そうだったからな……
「しんどいって言うか……。ちょっと頭が痛くて……」
そう言って、知里はキッチンへ向かう。
二日酔いか……
俺もキッチンへ行き、食器棚からグラスを取り出し知里に渡す。
「はい、グラス」
「ありがとう」
知里はグラスを受け取ると、ミネラルウォーターを注ぎ、薬を飲む。
そんな知里を見ながら
「知里、お酒飲めないのに。昨日は飲み過ぎだよ……」
そう言って、俺はため息を吐く。
昨日の佐伯さんの言葉、知里の寝言が気になって仕方がない俺は、その事を考えないように、リビングで仕事をしていた。
ガチャ――
寝室のドアが開いた音がした後、
「おはよー」
少し辛そうな知里の声が。
俺は振り返り
「おはよう」
と、返事をする。
だけど、知里の顔を見た瞬間。
昨日の言葉を思い出し、パッとそらしてしまう。
もし、知里が今でも佐伯さんの事が好きならば……
でも、俺は知里を手放したくない。
だけど……
俺の頭の中でぐるぐると回る。
その考えが頭から離れず、知里にどう接したらいいのかわからなくなっていた。
俺の側で何かを探している音が聞こえたかと思うと
「英治、水貰うね?」
「ん?あぁ。……、しんどいのか?」
俺は知里が手に薬を持っている事に気付く。
さっきも、少し辛そうだったからな……
「しんどいって言うか……。ちょっと頭が痛くて……」
そう言って、知里はキッチンへ向かう。
二日酔いか……
俺もキッチンへ行き、食器棚からグラスを取り出し知里に渡す。
「はい、グラス」
「ありがとう」
知里はグラスを受け取ると、ミネラルウォーターを注ぎ、薬を飲む。
そんな知里を見ながら
「知里、お酒飲めないのに。昨日は飲み過ぎだよ……」
そう言って、俺はため息を吐く。