江戸時代で逆ハー状態!?



私はなんとかここを脱出する方法を考えるべく、
周りをキョロキョロ見回した…が。
親方の弟子らしき人達が見渡すかぎり、
沢山いて、身動きが取れない状況だってことしか
解りませんでした。


「姉ちゃんどーした?
逃げようと思っても無駄だからな!
ハハハハハッ!!!」


絶対このセリフワルモノのセリフだよ…
『ハハハハハ!!!』なんて今時言わないか。

はっ!!
また余計な事を…

うーん…
脱出は無理なら大人しく親方について行くしかないか…


そうこうしている内に、
弟子の一人に腕を掴まれた。


「おい、行くぞっ!!」


ぐいっと掴まれている腕を引っ張られ、
腕が抜けるかと思った。


「オイ、テメェらなに人の女連れてこうとしてんの?」


この低いエロボイス…
親方のでかい体でよくは見えないけど、
ゆるーく着こなした着物姿は正しく…


「た…高杉晋作っ!?」


私の腕を掴んでいる弟子が
裏がえった声で呼んだ名前…


“高杉晋作“


なんで高杉さんがここに…?
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