臆病な初恋。
「おまえ、それ冷めてんじゃねーの」
私の紅茶を見てそう言った。
たったそれだけの言葉なのに、凄く嬉しくて涙が出そうになる。
五年ぶりに私に話しかけてくれた。
「うん、少し冷めちゃった」
今度はサンドウィッチに視線を移した亜清。
「…相変わらず、頼むもん変わんねえのな」
「あはは…私はなにも変わってないよ」
「ふーん…」
私は色々な想いを込めて、そう言った。
やっと紅茶に口つけると、生ぬるくなっていて、何故かそれが優しい温かさに感じた。