かふぇもか
唯の顔がちらついて頭から離れなかったからだ。


わたしは太一に正直に今、好きな人がいることを打ち明けた。


そしてそれが10歳も年下の女の子だということも・・・。


わたしと太一は10年の付き合いなので、太一ならきっと分かってくれると思った。


太一はわたしの告白に驚いていたものの、


「そっか・・・」


と寂しそうに笑った。



「ところで俺、“お笑い危機一髪!”のDVD買ったんだ。これから時間あったら一緒に見ない?」


それはわたし達が大好きだったお笑い番組だ。


わたしは少し迷ったけど、「ゴメン。夕飯の支度があるから・・・」と断った。


太一はDVDよりもわたしと寝たいと思っているのだろう。


わたし達も悪いルーティーン(習慣)から抜け出さなければいけない。


そしてわたしは太一に別れを告げた。
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