好きな人ゎ生徒
私はストラップを手に取った。

キラキラして透明で綺麗・・・


私が買おうか迷っていたところに、店員が私の元に寄ってきた。


「これはですね、“運命の珠”と言うんですよ。これを大切な人と一緒につけていると、二人を神様が守ってくれるという迷信があるんですよ。」


大切な人・・・
私は脳裏に高谷くんの顔が浮かんだ。


私は高谷くんの分も買って、お土産屋さんを出た。






私は夕食を食べ終わった後、
無償に海が見たくなって、ホテルを抜け出して海岸まで走った。


昼間は透明な海も夜は闇に包まれている。

私は潮の香りを大きく吸い込んだ。




そこに、後ろから人影が見えた。


私が振り向くと、そこには高谷くんの姿があった。
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