十三日間
今日一日、正直、僕は何をしていたのかほとんど思い出せない。

部活を理由に、みくるちゃんとも一緒に遊ばなかった。

でも、その部活でも、何をやったか覚えていない。

この間のように、汗を流せばすっきりするかと思ったけど、部活ですら何をやったのか覚えていなかった。

あと一日!

僕の頭にあるのは、その言葉だけだ。

ラベンダーの小瓶を手に取ると、枕や布団に、ばしゃばしゃと振りかけるようにばらまいた。

もっと、もっと!

半泣きになりながら、僕は座り込む。

眠りたくなかった。

でも、身体は眠りを欲している。

僕は、のろのろとベッドにもぐりこんだ。



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