十三日間
そして、みくるちゃん。

夢の中で、みくるちゃんは僕の彼女でも何でもなかった。
ただの、あこがれの人?

それから、小さな女の子。

ブルブルっと身体が勝手に震える。

小さな女の子。
その子を、夢の中の僕は殺したんだ…。

鮮明に思い出してしまう。

イヤなのに。

僕はもっと思い出してしまいたくないがために、頭を思いっきり振って、全てを振り払おうとした。

強引に気持ちを切り替え、学校に行く支度をする。

関係ない!
夢なんか、現実には何の関係もないっ!

自分に、そう言い聞かせて、僕は家を出た。
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