囚われジョーカー【完】
心の中で自分の意見を唱えた私だったが、電話の向こうから聞こえる意味不明な言い合いに首を傾げた。
確かに怒鳴り声は三浦さんだし、間違ってはいないはず。
「…あのー、」
“あ?…ああ、悪い菫。ちょっと馬鹿な奴が目玉焼きにはケチャップとか言い出すから。”
「へえ、そうですか。」
“菫は何派?”
「…醤油です。」
“はあ?おいおい、そこはマヨネーズだろ。”
分かってねえな、と呟いた三浦さんが今隣にいれば間違いなく一発殴るか蹴るかしてるだろう。
てか、電話してきたのってもしかして目玉焼きについて質問するためだったのか?
だとしたら、何か泣けてくるなんて思っていると。
“マヨネーズ反対ー!”
“てめえ、マヨネーズに謝れ阿呆。”
会話はあれにしても、確かに聞こえた声は柔らかく。聞き覚えのある女性の声――――――――――…